ホットケーキミックスって便利なものはない。いや、厳密にはあるのかもしれないけれどアルゼンチンに来てるし、それは面白くないっていう好奇心。
1.ホットケーキが食べたい
突然言い出す13歳。ママの作るホットケーキを思い出したって話らしいんだけど、おそらく蜂蜜を目にしてそこに行きついたんだと推察。
軽く聞き流してはいたものの、そこまで大変な作業ではない。日本みたいにホットケーキの素とかが無くたって、調べれば情報は溢れるほどあるし。
2.ベーキングパウダーを探す
ベーキングパウダーはあるらしい。でも、スーパーでどこに置いてあるかもわからないし、キロ単位で買うほどのものではないからね。
意外だったのは、こっちはピザやパンを作る時に使うのがベーキングパウダー。ピザのお店も多いけど、ピザを作るっていう食文化も家庭にはあるんだなって発見もあったのが収穫だった。
3.早速焼いてみる
パンケーキは何度か焼いたことがあった。実はフライパンの温度が大事で、温度が高すぎてもいけないし、油を使いすぎてもいけない(てか、テフロンなら使わない)。
水と粉を混ぜた時に液体が冷えすぎていたり、フライパンが熱かったりすると焼きムラになるってわかっているのに、焼きムラを作ってしまう。
じっくり低温で、なんて芸当ができる性分でもない。粉ものの繊細さの洗礼をここでも食らうことになってしまう朝のひと時。
4.とりあえず完成した
13歳にしては、完成度に不満があったみたいでだけど完成した。本当にこれが食べたかったかどうかもちょっと疑問なんだけどね。
とりあえずバターと蜂蜜を用意してみた。もともと、朝から甘いものが食べたいとかアルゼンチンで言ったことがないのにおかしいとは思っていた。
言い出しただけに一応食べるものの、ちょっと違う感が隠し切れない。久しぶりに満たされない朝食風景になっていく。
5.何が足りないのか
ホットケーキとバターと蜂蜜。注文は全て揃っているはずなのに、反応が鈍い13歳に困惑する父。もっと綺麗に焼いてほしいってことなのか。
「ま、いいか」とまでは言わないものの、食べ進めていく。蜂蜜のブームなだけで、たまたまホットケーキって思いついて言っただけなのかなと推察。
6.答えがわかったよ
なんだ、そういうことか!!
ここで答えが見つかった。
「ママならこうしてたんだ」って、自分の名前を書き始める。ローマ字だったかどうかは知らないけど、パンケーキ見てママを思い出したのかもね。
ふとしたことで日本を思い出す瞬間。食べたかったかどうかよりも、記憶のフラッシュバックに自分で動揺していたってことらしいよ。
それ以来、パンケーキって言わなくなった。おそらく、微妙な空気感を13歳も察してしまったのかもしれない。気を使わせてしまったみたいだ。また食べたくなったら作れるようにしておくよ、HARUって書くことも含めてね。
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