ピーマンの肉詰めが食べたいって言う13歳の声に応えたい。
この発想にたどり着いた自分を褒めてあげたいとさえ思う。
1.それはある日のことだった
子供にとっては「今日は何が食べたい?」って質問されることが苦痛だという話を聞いたことがあるけれど、「今日の夕飯なに?」に答える側も苦しい時ってある。
我が家の自炊生活は作れるものも限られるので、あまり聞くこともしない。でも、食べたいものは会話の中で聞き逃すまいという気概だけはないわけでもない。
2.ピーマンの肉詰めのリクエスト
アルゼンチンでは手に入らないものもある。そういう時は仕方ないと割り切ることにしているが、今回はちょっと判断の難しいお題をいただいた。
ピーマンはないけどパプリカならある。小ぶりなピーマンにできるなら、パプリカにもできないことはない。13歳はこの二つの違いを知らず、同じものだと思っていたとのこと。日本で売ってるパプリカよりも安いことは間違いないけれど。
我ながらパプリカをこう切って作るって名案だなっていう自画自賛。しかもこれなら火も通りやすくて、ハンバーグらしさを損なうこともないっていう新発見。
3.これならお弁当のおかずにもなりそうだ
お弁当を作るシチュエーションもそれほどないけれど、こういうパターンで作ることも悪くないとおすすめしてみたい。
中の肉ダネにはキャベツが混ぜ込まれているので、火の通りが早い。パプリカだって生でも食べられるんだから、失敗がないこともおすすめポイント。むしろピーマンよりも豪華絢爛に見えてきたのは作った本人の贔屓目かもしれない。
だから、翌朝も肉詰めで健康な朝を迎える。我が家の朝食は結構なボリュームを意識していて、胃もたれとの戦いを覚悟の上でいただくというルールになっている。
4.とはいえ思春期なので
小さな小競り合いが避けられない父子生活。言葉使い一つにしても、日本語の乱暴な使い方をされると、過敏に反応してしまうのはアルゼンチンだからかもしれない。
「オレンジ!」とだけ言い放った13歳。何ともそれに腹が立ったのでオレンジの中にレモンをひと切れ隠して入れてやった。動画見ながら口に運ぶことはわかっていたので、バレることもなく「んん・・」って悲鳴とともに作戦成功。
「テッテレー」なんて言う親もどうかと思うけど、13歳の「知ってたよ」の強がりが聞けただけでも心が洗われた気がしたよ。そんなアトラクションも楽しい父子生活のエピソードだった。
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