言葉ができないのに病院でレントゲンが撮れるのか。
そんな素朴な疑問を抱きながら、公立の病院に飛び込んだってお話。
1.そこは救急医療施設
この日は日曜日、13歳が気になる足の痛みを感じていた。日本人の整形外科の先生に診てもらったところ、「紹介状を書くのでレントゲンを撮ってきてほしい」とのこと。
レントゲンの結果を見て、今後の診療方法を考慮していくとのこと。とはいえ、日本人のベタな日本語でそんなことができるのか。不安でいっぱいだったが、とりあえず近所の救急病院に行ってみようって話になった。
そこは公立の病院で基本的に診察は無料でできる。アルゼンチンの医療は原則無料だということは聞いていたけど、本当だったんだって今さらの話。
2.今日は日曜日、あえて行く
日曜日だし、平日の○○時に来てとでも言われると思っていた。案内された場所は病院内の暗がりの奥の施設。前にもケガ人が待っていたので、おそらくここがレントゲンを撮る場所なのかと理解して待つことにした。
紹介状を渡すと、いきなりここに乗れと言われる。何もない広い部屋で、手際の良い作業に圧倒されつつも、言われるがままにする。症状を聞くとかもない、ただそこに乗ってレントゲンを撮るという単純作業だった。
3.でもドキドキする
レントゲンを撮るのはいいけど、次に何が起こるのかが予測がつかない。奥から医師の先生が出てきて診察が始まったりするのかとか、それともあっちの部屋行けとか言われるのか、とかね。
とにかくここは言われるがまま。言われることも半分もわかっていないので、言われるがままにもなっていないのかもしれない。色んな展開を想定して、頭をフル回転していたものの、言われた言葉は「List!」ってこれで終わりってことか。
4.そしてレントゲン写真をいただく
そう、アルゼンチンではレントゲン写真を持って帰れる。前回の救急車の時もそうだったけど、レントゲン写真は本人に渡すのがこっちのルールみたい。
この写真が何を意味するのかもわからない。これを持って帰って整形外科の先生にメールする。そんな診療方法があるんだな、って感心してみたりしてね。もし、これが父の足のレントゲンだったらどうするんだろうとか、余計なことを考えてみたりして。
5.骨に異常はなかった
整形外科によると、痛みの原因が骨の異常ではないことがわかった。成長期に起こる痛みなんだとすると、立ち方や歩き方(姿勢)を意識すると収まったりするとのことで、とりあえず様子を見ることになった。
アルゼンチンの複雑とも単純とも言える医療事情、日本に比べれば良い面も悪い面もありそうだけど、いろんな形があるって意味ではいい勉強になった。お世話にならない方が良いけど、知っておいて安心の出来事だった気がするよ。
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