アルゼンチンへ 食文化と移住生活

アルゼンチンに渡った父子の日々の刺激と食習慣のこと

日曜日の朝はコーヒーを淹れてみる

アルゼンチンに到着したものの、右も左もわからずホームステイでお世話になっている我が親子。日曜日くらい何かお手伝いしたよね、って話からこんなことしてます。

 

 

 

 

・日曜日の午前中は予定がない

 

アルゼンチン、基本的に夜は遅くまで起きている。23時すぎても遠くから音楽が聞こえてきたりもする。人の家に訪問するにしても、日曜の午前中は避けるのがマナーだとも聞いている。

お世話になっているホームステイ先でも、午前中は基本的に起きてこない。それはそれでいいのだが、日本の頃の生活習慣では活動するべき時間だったので合わせることもできない。防犯の観点からも外出もできないという事情があり、この時間で何かしようって話をしていた。

 

・日本からハンドドリップ一式を持ってきている

 

12歳はコーヒーを淹れることができる。日本のお爺ちゃんからの直伝で、ハンドドリップの一式をいただいており、アルゼンチンにも持ってきていた。手動式のミルもあり、挽き目の調節も可能である。

せっかくだから日曜のコーヒーをホスト夫婦に振舞い、普段のお世話を労おうっていうのに加え、ちょっと早く起きてほしいという2つの目的がそこにあった。

 

・コーヒー豆も日本で購入したもの

ここは南米なので、コーヒーが手に入ることはわかっていた。でもお気に入りのKALDIのコーヒー豆があったので日本から持ってきていた。あとはお湯があればコーヒーは淹れられる。

しかも日曜日はホスト家は家事も休みとあって、朝食には先日ご紹介したメディアルナを買ってくることが多い。そこに12歳のコーヒーでおもてなししようって作戦。

 

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・コーヒーと朝食の関係

アルゼンチンはコーヒーよりも紅茶だし、紅茶よりもマテ茶という文化。しかも基本的に砂糖を入れることが必須の飲み方となっている。こちらに来たばかりの頃、紅茶を飲むのに「砂糖はいらない」といってお断りしたら、家族みんなが不思議そうに見ていた。

日本では食事でも調味料で砂糖を使用する、洋食文化では料理に砂糖を使うことが希少なのが影響していると聞いたことがある。日本のみりんは甘い調味料だし、そばうどんや煮物にも砂糖が欠かせないもの。そのあたりの文化の違いもあるのかもしれない。

飲み物で甘みを感じたいと思うなら、コーヒーが好まれないのも無理はない。ウチの12歳もコーヒーをブラックで飲むのだが、それも不思議な日本人の光景として焼き付いているのかもしれない。

 

 

・コーヒーは淹れるのも楽しい

まさか12歳の男の子からコーヒーを淹れてもらうとは思ってない。ホスト家に限ったことかもしれないが、こちらの男子は家庭のガスの日の付け方も知らなかった。そのくらいに、家庭の分業制がはっきりしている。日本の40年くらい前の景色でこういう感じがあったかもしれないって感じた。

お湯さえ準備できれば、作業自体が大変なことではない。こちらでも簡易で淹れるコーヒーメーカーは存在するので、わざわざ手動でやることのおもてなしが伝わるがどうかはわからない。でも、気持ちを伝えることはできたと思う。

 

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・メディアルナはコーヒーと相性がいい

個人的な主観だが、先日ご紹介したメディアルナはコーヒーと相性がいい。こっちで定期的に食べていこうって思える食べ物である。朝食なのかデザートなのか間食なのか、その辺りが難しいけど食べると美味しいことは間違いない。

日本のコンビニで購入していた、ペットボトルのコーヒーがこっちに存在しない。単純に需要がないということだと思うが、淹れることも面倒な時に重宝していたのは事実。しかも、アルゼンチンでアイスコーヒーを見かけない。ということは、マテ茶も生活習慣にいれていかないと、この辺りも理解できないという発見でもあった。