ただこれだけのことなのに、異国っていうだけですごいミッションになってしまう海外生活。モノを一つ買うっていうだけで、どこで何を買えばいいのかって大騒ぎになってしまう生活。
1.こんな日常で
夜明けと同時に学校に向かい、終わったらサッカーグランドに直行。練習が終わって帰宅して、シャワー浴びて食事して寝る。アルゼンチンでの生活は、文字にすると日本にいた頃と何も変わらないような気もする。
アルゼンチンにいるけれど、観光らしきことがないからね。日常のそれ自体が観光っていうか、アトラクション並みに何かが起こるので、観光をする心の余裕がないっていう方が正しいのかもしれない。
2.肌荒れも気になる年齢
ニキビもそうだけど乾燥なのか日焼けなのか、痒みを伴う肌荒れの気になる時期があった13歳。ステロイドの皮膚炎の薬を薬局で購入して様子を見てみた。目の下のほっぺの上部に赤みがあったんだよね。
これが失敗だった。週末の試合前、目の下に塗って試合にいったらむしろ赤みが増してしまっていた。わからないまま続けていたら、学校から「週明けになると目の下が赤くなる」って呼び出される。薬が日焼けを増長させていたのか、学校ではアザだと間違われて家庭内のDV疑惑?までかけられてしまっていた。
3.というわけで本題
これがある日の連絡帳の記録。40㎜×120㎜の紫色の布を買ってこいって連絡なんだとか。書いた本人の言葉を信じるけれど、どこに行けば買えるのかってミッションのスタートだった。
まあ一週間の猶予があったので、街を歩いていると布屋さん?らしきお店が結構あった。何をどうすればいいかもわからない、こういう時は連絡帳をお店に持っていってお店に連絡すればいいのか、って名案を思い付いてしまう父。
4.そこは優しそうなお爺さんのお店
お店の名前もわからないので紹介できないのだが、とにかくショーケースを見て布を売る店なんだろうという雰囲気をキャッチした。人の出入りが多いがちょっと意外だったんだけどね。
※ここのお店の近くだったな
訳もわからないまま、店内に入り連絡帳を差し出す。すると、おもむろに店主が布を切り始めて会計。柄とか色目とかを自分で選ぶのかと思っていたけど、そんなこともなく時間は2分もかからないスピード対応。店の前で迷う時間の方が長かった気がするよ。
5.これが紫の布
確かに紫の布で間違っていない。ただ学校のイメージするものと合致するかどうかはわからないから、先生に見せてみることで解決。連絡帳が間違っていたなんてこともあるかもしれないからね。
値段は250peso(当時1円=1.038peso)くらいだった。翌日から学校でこれ用に一人500pesoの集金も始まった。買わなくて良かったのかもしれないけど、いい買い物の経験をしたって事で解釈する。ソーラン節をイベントで踊る時用のハッピを作るっぽいんだよね。いろいろ聞くほどに謎が深まっていく父だった。
6.ワールドカップが近いし
アルゼンチンで見られる2022年のワールドカップ。一体どんな騒ぎになるのか、今から不安と楽しみが止まらない。ワールドカップをCopa Mundialって言うらしいんだけど、まだこの単語がスッと出てこないんだよね。
選手のステッカーをアルバムに貼るコレクションがアルゼンチンの流行。4年前もコレがあったらしいんだけど、入手できるお店を探す手間がある上に高値で売られていたりとか、大きな公園で交換会があったりとかで、過熱っぷりがすごい。
とりあえず手始めにフットサルの友達が数枚くれたけど、まだ興味がわかない我が家の13歳が後から火が付く様子を観察してみようかなって思うんだ。
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