マタンブレが牛肉の部位のことだとアルゼンチンに来てから知ることになる。料理の名前という程度の認識くらいしかなかったので、知ったかぶりしなくて良かったわ。
1.これがマタンブレの正体
牛肉のバラの部位になるのかな。お店ではこれがショーケースでぐるっと巻いて並んでいる。2㌔近い大きさ、切ってほしいんだけど断られるケースが多いんだよね。
こういうのって日本なら挽肉になるんだろうけど、余すところなく使うって意味では需要があるのかもしれない。今回は夜の閉店前の肉屋さんに立ち寄って、無理言って1㌔だけ購入することに成功したんだ。
2.使い方は限られる
スジが固くて脂身の多い部位だけに、使い方は限られてくる。スジの強い所はスープ用に切り落として、肉と脂身が半々くらいのところを使って料理していく。
マタンブレって野菜を巻いて、冷菜の肉料理として提供されることが多い。脇役的な存在だけど、今回は適当に切って野菜と一緒に煮込んでいくことにする。そして、我が家ではネルドリップのフィルターがスープに活躍する。野菜の端材や切り落した場所をスープにしてから捨てるっていうエコなこともしている。
3.結構な時間かけて煮込んでいく
脂身なのもあって当然灰汁も出るので、何回か掃除しながら煮込みは続いていく。感覚としては、牛すじを作ってるつもりで気長に戦うくらいのつもりでね。
灰汁取りが落ち着いたらトマトピューレを入れる。そう、トマトのシチューを作ろうって作戦。最初からピューレを入れると、焦げたり跳ねたり大騒ぎになるので、ある程度まで肉が仕上がったら入れる方が簡単に作れる。
4.休ませたり煮込んだり
どうしたって肉は固いので、根気がいる作業にはなる。時間がない時に作るモノでもないと思うけど、子供が意外と食べてくれるってだけで作ろうかなって気になるんだよ。
夜のおかずで作っているんだけど、翌朝には肉が崩れてホロホロになっていたりする。そのくらいが美味しいんだけど、シチューにしてるからそこまで肉の固さも感じないで食べられると思うけど。
5.我が家の朝食の風景
ちょっとご飯にシチューをかけるだけで豪華になる。インスタントコーヒー入れてビーフシチューっぽくしようかとも思ったけど、我が家でネタバレしてから反対運動が起こっているので断念した。
シチューなのにカレーっぽくもできる。肉が崩れてからカレー粉入れるって作戦もあったんだけど、そうなる前に消費してくれた。1㌔のマタンブレも夜と朝で消費できるんなら、次回から2㌔で買っても何とかなりそうな気がしてきたよ。
6.そして付け合わせは
先日買った(いただいた)大根の葉っぱを漬物にしてみる。塩漬けって簡単で失敗がないから、いろいろ融通が利いていいんだよね。
※大根を買った時のお話
野菜もありがたく捨てることなく使い切る。ちょっと一品欲しいって時に便利だし、それで美味しいなら何も言うことはないし、もっと知恵をつけていかなきゃなって思うんだ。
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